株式会社沖縄ソフトウェアセンター 20周年記念誌

座談会 言語を扱ってきたベテランの方の採用、若年層の COBOL要員の新規採用を行っているのは、良い ことだと思います。またCOBOL未経験者へは、 言語教育まで当社で行っていることが将来「力」 になると思います。 垣花GM そうですね、でもこのメンバーだけが その意識を持っていても結局変わらないので、後 輩も含め社員全員が現状維持ではなく、会社が成 長し、存続し続けるためには今の環境でどういう 仕事をするべきなのだろうかと模索していくべき で、私たちはそれを示し続けないといけないと個 人的には考えています。 島尻副部長 私は、金融システム1部に異動した ばかりなのですが、やはり金融システム1部と2部 は会社の屋台骨のように感じます。3本柱でかつ 一番太い柱なので、ここをしっかり大きくして行 きたいと思います。ただ、やはりビジネスパート ナーさんと一緒に業務を行っているので、ビジネ スパートナーさんとOSCの社員が一緒に成長し ていく仕組みを考える必要があると思っていま す。OSCに任せれば品質が良いものを作ってく れるという信頼を得られるようにしていきたいで す。これまで金融システム1部ではさまざまな開 発手法が確立されてきているので、さらにそこを 補完してもっと大きくできるようにして行きたい と思っています。 真壁部長 OSCで、事業の柱として自立している のは金融システム1部と2部だと思っていて、シス テム開発部では次の柱を作るために新しい取引先 と新規分野の案件に取り組んでいるところです。 そのために、さまざまなお客さまと案件をこなし ながら、どれが次の柱になっていくかを模索して いる状態です。 金城常務 今後の展望として、ローコード、ノー コードの開発を推進していき、新たなOSCの柱と していきたいと考えています。 コロナ禍の影響なのか分からないですが、デジ タルトランスフォーメーションの流れの中で、内 製化というものが進んでいます。その影響でロー コード、ノーコードという新しい技術が注目され ており、システム開発部でも既存のチーム以外で ローコード、ノーコードのチームを立ち上げて将 来の新しい柱にしていこうと進めています。 中期経営計画では、1年後には12億円、3年後に は15億円の売上を計画しています。要員計画につ いても200名〜240名まで増やす予定です。計画通 りにうまく業績が伸びていき、要員も増えてスキ ルも上がっていけば、今度は300名を目指して、 その次の3年後、5年後とさらに伸ばしていけると 思っています。経産省が出した2025年の崖という ものにもあるように、大規模なシステムを新しい インフラなどの技術に置き換えることができず、 さまざまな問題がこれから吹き出ていきます。ま た、デジタルトランスフォーメーションの流れ もあり、COBOLなどを使ったシステムをマイグ レーションする需要が高まっています。そのため ローコード、ノーコードの開発ができるようにな れば、OSCはCOBOL開発のノウハウを持ってい るので、COBOLの技術力もあり、ローコード、 ノーコードの開発ができる非常に魅力的な会社へ と成長することができると考えています。 真壁部長 そうですね、ローコード、ノーコード 分野から次の柱になるような事業が生まれてくれ ばと思っています。SIサービスで安定収入に結び つけていければと考えているので、この分野に力 を入れて行きたいですね。 金城常務 ローコード、ノーコードという新しい分 野にシフトしていき、SIサービスの積極的な全国 展開ということで、この数年間投資してきました。 もう一つの展望としては、少子高齢化の時代で すので、日本全国で人手不足の問題があり、この ITの分野については、絶対に人が余ることはな いと考えています。OSCでは松田社長が中心とな り、若い20代から30代の方々、10名弱を1年間か けて教育する人材育成コンソーシアムを立ち上げ ています。IT人材をこれだけ短期間で育成しつ つ、人材育成を長年続けている会社はおそらく、 他にないと思います。 しかし、今後さらにOSCが成長していくために は、社員の育成や採用についても、外国、特にア ジアに目を向ける必要があると考えています。も ともと会社のグランドデザインとして、アジアと の架け橋という大きな目標があり、そのために過 去には中国やベトナム、韓国のパートナー企業と 協力し、開発を行ったことがあります。しかし、 近年は新型コロナウイルスの影響やセキュリティ 面での問題などがあり、なかなか実現できてない のが現状です。今後、プロジェクトの規模を拡大 するためには、安定的なエンジニアの確保が必要 不可欠と考えているため、海外との連携は将来的 に必要だと考えています。また、アジアとの架け 橋という会社の大きなロマンもあるので、それを 実現するためにも、アジアの企業と協力していき、 若い人たちには海外に目を向けて仕事を進めてほ しいと思います。最近は英語が得意な社員が結構 増えてきていますので、その辺りは期待したいな と思っています。 司会 金城 満久 106 107 20 第3章 今後の事業展望 資料編 ご挨拶・祝辞 第1章 年の歩み 第2章 各部・委員会・ BP紹介

RkJQdWJsaXNoZXIy Mjc3MjQ=