株式会社沖縄ソフトウェアセンター 20周年記念誌

座談会 島尻副部長 請負が受けられるお客さまと準委任 できるお客さまと選別して結べるようになったの は大きいですよね。 金城常務 今は、残業時間が30、40時間超えたら 問題になるが、当時は100時間近い残業をする人 が結構いました。しかし、このままじゃいかんと いうことで、当時の饒平名社長が英断をして、日 曜日は閉館しますとお客さまにも説明して、本当 に特別な事情がない限り日曜日は例外無く休むこ とになりました。その頃にジョブカンを導入し、 社員全員の勤務状態がリアルで見えるようになっ て、毎週の経営者会議で残業時間の報告があり、 残業時間が多い社員には社長が各部の部長へ直 接、残業時間の改善を呼びかけるようになり、平 均残業時間を減らすことができました。その成果 もあり、予算で計上していた残業時間の未執行分 を社員に還元するようにしています。このような 対応をしている会社はほとんどなく、3、4年ぐ らい前からOSCは残業の未執行分を社員全員に 還元しています。これは本当に素晴らしいことだ と思います。これは管理者も経営者も社員全員、 パートナーさんも一緒になって協力して残業を減 らしていったからできたことだと思います。 司会 システム開発部の話しが多いですが、当時 の金融システム1部、2部はどのような状況だった のでしょうか。 島尻副部長 元々はシステム開発部というところ しかなく、第一生命情報システム(株)さんの案件 がシステム開発部の案件の一つでした。沖縄IT 津梁パークに移ってから部に分かれました。当時 はシステム開発部2グループでしたが、システム 開発部の規模が大きくなったので、部に昇格にな りました。 金城常務 OSCは初めにシステム開発部がきっ かけとなる仕事を始めて、これが実績を出してい き、どんどん拡大していき、一人歩きできるよう になるまで成長していくと新しい部として昇格さ せています。これがOSCのグランドデザインが示 している姿です。 OSCになった後の変化 司会 ありがとうございました。 過去のさまざまな取り組みがあったからこそ、 プライベートも充実させながら働ける会社になっ たということですね。 社名が変わって今のOSCになって何か変化が ありましたか。 垣花GM 入社してすぐ単身出張に行ってくださ いっていうことがほぼなくなって、ペアで必ず行 きましょうとなっていますよね。リーダーができ る社員の人と、次期リーダーを育てる目的で一緒 になって2人か3人で仕事を取りに行く機会が増え ました。また、ONDePやCMMIのプロセスを作っ たのもOSCに変わってからになります。それまで はプロセスが作られておらず各プロジェクトでや り方がバラバラで、組織で情報共有も無く、プロ ジェクトごと単発だったのが、少しずつデータを 集めて行きましょうね、とそういう考え方を持ち 始めたことや、会社規程や委員会などが整備され たのもOSCに変わってからですね。 社員や後輩に伝えたいこと 司会 皆さんは管理職という立場なので、会社や 自分が管理する部署の今後の展望をお聞かせい ただきたいです。また、社員の方々や部下に対し て、どうなってもらいたいのかなどをお聞かせく ださい。 垣花GM OSCはオール沖縄体制で県外から仕事 を取ってくる会社なので、その役割を担える人材 の育成をしていきたいと考えています。そうなっ ていくためには技術面もそうですが、顧客と話せ るようにならなきゃいけないと思っています。し かし、顧客との接し方や話し方などの教育がうま くいっていないのが現状です。どうしても部下も 私を頼ってきますし、経験を積ませるために部下 にお客さんとの対応をさせるべきなのですが、つ いつい私が対応してしまっています。そのあたり を少しずつでもフォローしながら成長を促してい かないと、いつまでも私や島尻副部長が案件の 受注などの取りまとめをするわけにも行きません し、新しいお客さまと一緒に仕事を始めていくこ とができる人材を育てていかなければならないと 考えています。 宮城部長 そうですね、垣花マネージャーが話し たように、人材のスキルアップでしょうか。何に おいても「ヒト、モノ、カネ」が重要だといわれ ていますが、人というのはやはりスキルアップ。 これは技術的なものや業務ノウハウ、ヒューマン インターフェースなどですね。沖縄県のみならず、 県外でもちゃんと対等に話ができること、打ち合 わせができること。それで良いモノができ、それ が金を生む、その積み重ねで売り上げが増える良 い循環ができることが将来の展望です。これらを しっかり築き上げていけばOSCはさらに成長し、 オール沖縄体制で拡大していけると思います。 金融システム2部はまだ立ちあがって間もない 部署です。これから年数が経っていくとスキルも 上がると期待しています。特に金融システム2部 においては、COBOL言語が主な開発言語です。 これからの時代その言語を扱えるエンジニアの高 齢化、2025年問題にもある技術者不足になるとい われています。それらを補えるように、長年その 104 105 20 第3章 今後の事業展望 資料編 ご挨拶・祝辞 第1章 年の歩み 第2章 各部・委員会・ BP紹介

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