株式会社沖縄ソフトウェアセンター 20周年記念誌

The 20-Year History of OSC 【沖縄ソフトウェア・オフショアコアセンターの方向性】 ←沖縄側の提案内容 イ) (株)沖縄ソフトウェア・オフショアコアセンターは、新たに会社を立ち上 げるのではなく既存の県内IT企業に増資をし、かつ首都圏などのメーカー・ 大手ベンダー(仕事を発注する側)も出資し、発注側が積極的、安定的に仕事 を出す会社とする ロ) 開発業務の前提としては、本土側と沖縄側で共同プロセスを構築して沖縄 型の開発プロセスを確立する。タスク毎に必要な様式なども定めて開発を 標準化で品質を高め、高付加価値・高品質・短納期・中価格でのソフトウェア 開発事業の確立を目指し、且つリスク軽減を図る ハ) 共同開発環境を構築して、それを用いた民間発注事業の開発を行う。この 他、官房業務受注を視野に入れて最低限のセキュアなネットワークを構築 して検証する ニ) (株)沖縄ソフトウェア・オフショアコアセンターの役割は、首都圏沖縄IT 協同受注開発拠点とシステム開発プロセスの維持管理、首都圏での営業活 動、コーディネート機能等とし、一部の企業に偏らないよう公平に仕事マッ チングする ホ) 当該センターが国内オフショア開発拠点となるためには、量的人材確保が 必達であり、IT人材創出センターとの連携が必須となる。この一環として、 U・Iターン人材の確保も合わせて行う ヘ) 沖縄が国内オフショア開発センターの位置づけを持ち、首都圏からの仕事 誘致やメイキング等でアジアとのブリッジ役を担う目的を達成するため に、国際協力機構沖縄国際センターとのタイアップを進める ト) 「行政システムの沖縄IT・BPOセンター」及び「民間の沖縄IT・BPOセン ター」を睨んで今回設置した開発環境を用いて民間及び行政関係の開発を 先導的にそれぞれ1業務以上の開発を目指す 我が国のIT産業の現状と新たな展開を踏まえ、 沖縄IT津梁パークは、「①我が国における新た なIT産業(高度ソフトウェア開発等)の創出拠点、 ②我が国とアジアを結ぶITブリッジ(IT津梁)の 役割、③我が国のIT産業のテストベッドの提供、 ④我が国に必要な高度なIT人材の創出と集積、 ⑤我が国のモデルとなる優れたリゾート&IT就 業環境の提供」を基本的なコンセプトとしてその 整備を推進し、オフショア開発、デザインセン ター、テストセンター、BPO、BCPなどの新た なIT産業の集積を図っていく。 沖縄県は、地理的に我が国のアジアのゲート ウェイに位置し、歴史的、文化的にもアジア諸 国との親和性が高いため、ソフトウェア開発にお けるアジアとのブリッジ機能を担いうる位置にあ り、アジアとの連携を基本にした新たなソフト ウェア開発分野を展開する拠点としての条件を十 分に備えている。BPOについても、コールセン ターの成功で沖縄に多くの優秀な若年労働者が存 在することが証明されたが、他府県に先駆けて コールセンター誘致に乗り出し、全国でも指折り のアウトソーシングビジネスの集積地となった経 験と豊富な若年労働者の存在は、BPOという新 たな産業の集積地としての沖縄の適性を示すもの である。 IT人材の創出と集積という面では、沖縄県は 全国でも飛び抜けて出生率が高く、豊富で優秀な 若年労働者が存在し、また、他府県と異なる気候、 歴史、文化、住環境などが誘引となってIターン、 Uターンなどの社会増も多いことなど、IT人材を 創出し集積する場所として多くの面で優位性があ る。さらにJ ICA沖縄国際センターの存在によっ て沖縄とアジア諸国留学生とのネットワークが形 成されており、アジア諸国のIT人材の交流・活 用を視野に入れた国際的なIT人材創出・集積拠 点としての役割を担うことも可能である。 沖縄IT津梁パークの具体的に集積する機能お よびビジネスは、リサーチパーク機能、IT人材創 出センター、オフショアセンター、デザインセン ター、テストセンター、データセンター、BPO センター、空間データセンター、デジタルアーカ イブセンター、シリコンクラスターなどを想定す る。ビジネスとしてはオフショア開発、BPOな どが中心となるものと想定されるが、産業クラ スターを形成し高次のIT産業集積地を目指すた めにはリサーチパーク機能および人材創出機能が 不可欠である。研究開発、人材創出機能、さらに アジアとのブリッジ機能を中心として産業クラス ターを形成、我が国の新たなIT産業創出の拠点 を目指す。オフショア開発については、県内外企 業の設立するオフショア・コアセンターで共同受 注・共同開発する仕組みを構築し、IT津梁パー クに立地するソフトウェア開発を業とする各企業 へ仕事を供給する。また、コアセンターはアジア 3 沖縄IT津梁パークの基本概念と集積する機能について(沖縄県提供) 42 43 20 第2章 各部・委員会・ BP紹介 第3章 今後の事業展望 資料編 ご挨拶・祝辞 第1章 年の歩み

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